’23のNYワインコンペで白ワイン最高賞受賞が記憶に新しいバウンダリーブレークス。リースリングなどニューヨークらしい品種の評価がとても高いワイナリーです。
Boundary Breaksの魅力と特徴
白は赤に劣るのか? – 最高のリースリングを目指して
バウンダリーブレークスを有名にしているのはリースリングです。
フィンガーレイクスのような寒冷な土地ではリースリングやグヴァーツトラミネール、カベルネフランのような品種が多くなります。
そのなかでもリースリングはフィンガーレイクスを代表する品種です。
リースリングは完璧な熟成によりグレープフルーツ、マンゴー、アプリコットのようなフレーバーを生み出します。また、ちょうどいいタイミングでは程よい酸味が共存し、いいバランスをつくりだします。
そのうえで、発酵の具合により甘さの加減を調整。
味、酸味、甘みのちょうどいいポイントを見極めることが非常に大事になります。
オーナーによると、リースリングの面白いところは、赤ワインのように”熟成を楽しむ”ことができることだそうです。
年を取るほどに深みを増すことが優れたワインの特徴なのであれば、バウンダリーブレークのリースリングは赤に劣らない魅力を持っています。

フランスやイタリアのことわざで”女とワインは年を経るほどいい (古いほうがいい)”というのがあるよ。あとは、”人はワインのようだ、うまく年を取ると熟成し、失敗すると不味くなる”という感じもあった気がする。
最高のリースリングを目指して、日々ヴィンヤードでの絶え間ない努力・愛情・情熱がバウンダリーブレークの高品質のワインをつくりだします。
セネカ湖の恩恵を最大限に受けるヴァインヤード

バウンダリーブレークスの位置するセネカ湖はフィンガーレイクスの11の湖のうち最大で、最深の湖です。このため、真冬でもセネカ湖が完全に凍ることはなく、空気の対流をつくりだすことで湖付近に比較的暖かいレイヤーをつくりだします (フィンガーレイクスのレイクエフェクト)。
バウンダリーブレークスのヴィンヤードは湖に近く、この恩恵を最大限に受けることができるため、厳しい寒さの気候のフィンガーレイクスでもブドウの熟成が可能となります。

最高のブドウを最大限収穫できるよう、こだわりのスタイルがあります
また、水はけのよい土壌を好むリースリングのために、地中にドレインを設置 (フィンガーレイクスの多くの地域は水はけの悪い粘土質)。地中深くまで根をはることでさらに健康で寒さにも強いブドウ株になります。
リースリングの家系図? ラベルに注目
一言でリースリングと言っても、オリジナルの株からは何百回も改良がおこなわれています。バウンダリーブレークスのリースリングのラベルには”#〇〇”と番号がついており、先祖からどれくらい離れている系なのかの指標となっているそうです。(数字が小さいほど、オリジナルに近い)

リースリングだけじゃない – グヴァーツトラミネでベスト白ワイン賞を受賞
2023年のNYワインコンペで白ワイン部門でグヴァーツトラミネ (Gewurztraminer) 最高賞のプラチナメダルを取り、ベスト白ワインに選ばれました。グヴァーツトラミネといえばフランス北東部のアルザス地方やドイツが有名ですが、気候が似ているフィンガーレイクスでもとても人気の品種です。

ニューヨークと言えばリースリングが有名ですが、グヴァーツでベスト白ワインが選ばれたのは素晴らしいことですね。

イライザも夫もグヴァーツ大好きで、テイスティングで絶対試します。フランスシャンパーニュ地方出身オーナーのLe seurreやDr. Frankのグヴァーツも美味しかったです。
アルザスで連日飲んだグヴァーツは華やかな香りとキレの良い味のコントラストが凄くはっきりしていて美味しかった。
因みに2023年のベスト赤ワインは同じくフィンガーレイクスのKeuka Spring Wineyardsがこれまた変化球のブラウフランキシュBlaufränkisch (Lembergerとも呼ばれる) で受賞!これもちょいちょい見かけますが、カブフランやピノノワールなどではなくこれか!と、面白いなと思いました。

ちなみに、このコンペはニューヨーク州中のかなり多くのワイナリーが参加しますが、ノミネート式なので気になるワイナリーの名前がなかったとしても、それは評価されていないわけではなくおそらく参加していない可能性のほうが高いです。
因みに今年の州知事賞とワイナリーオブジイヤーはどちらもLong IslandのPaumanok Vineyardsが受賞しました。
Boundary Breaksの雰囲気
アウトサイドが最高
Boundary Breaksはセネカ湖のすぐ傍でとてもプライベートな空間が素敵なワイナリーです。
広い敷地にはたくさんのシーティングがあり、駐車場を見た時「えっこんなに混んでるの??」と焦ったのですが、全く問題なくゆったりと楽しめました。

Boudary Breaksに行くのは実に三年ぶりで、受賞のことも知らなかったので前回に比べて凄く混んでいてびっくりしました。まぁ前は2020年の10月で、今回は5月連休だったので単純比較はできないですが・・・
↓画像スワイプできます。主にアウトサイドの写真です。
↓こちらは2020年の時の写真です。この時はコロナでまだソーシャルディスタンス云々だったのでテイスティングは選んで、注いで持ってきてくれるタイプでした。それにしても本当にいい眺めですよね。

インサイドでゆっくりワインのボトル選び
建物の中はワインショップと小さなバーカウンター、お手洗いがあります。
この日はCab FrancとExtra Dry Riesling 90を購入しました。価格はおおむね$25前後です。

Boundary Breaksテイスティング
テイスティングのスタイルとメニュー
2023年は外の大きなテントでテイスティングができて、4か所くらいに分かれて担当者がいました。
一人の担当者が二組まで同時に担当。この日は連休でいいお天気だったので結構次々と人が来て、私たちももう一組のカップルと一緒にテイスティング。こういうところで会話が生まれるのも面白いので私は結構一緒にテイスティングするスタイルが好きです(あまり多すぎなければ)。

上の写真のとおり、上部にチャートがあって、これ凄い分かりやすいシステム!と感動しました。リースリングだけでめちゃくちゃ種類がありますからね。助かります(笑)
テイスティングの予約と料金
FCFS (来た順にサーブ) で予約は受け付けていません。
料金は5種類で$10でした (2023年5月)
グループ
6人まで
フード
週末ランチやイベント時のみあり (公式サイトイベントページで確認してください)
Boundary Breaksのその他の基本情報
Boundary Breaksの営業時間
Open daily: 11am-5pm
Boundary Breaksへのアクセス
1568 Porter Covert Rd, Lodi, NY 14860
ワイナリーはSeneca Lake東側Lodi (ローダイ) という小さな街にあり、Seneca Wine Trailに位置します。ブドウ畑も同じくSeneca Lakeの東側にあります。

ローカルの秘密にしたいくらい素敵なLodi Pointからも近いよ
公共交通機関
なし
フィンガーレイクス周辺主要エリアからローダイLodiへの所要時間
- イサカ (Cayuga) から40-45分
- Trumansburg (Cayuga) から20分
- ジェニーヴァ (Seneca) から35分
- ワトキンズグレン (Seneca) から15分
ニューヨーク州の主要都市からの所要時間 (車)
- ニューヨークNYC ⇒ イサカ: 4時間
- バッファローBuffalo, アルバニーAlbany ⇒ イサカ: 3時間
- ロチェスターRochester ⇒ イサカ: 2時間
- シラキュースSyracuse, ビンガムトンBinghamton ⇒ イサカ: 1時間
これらの都市にはイサカから高速バスが出ています。
特にNYCへはかなり多くのバスが出ており、最近Buffaloへの増便が発表されました。
ワイナリー外での流通
イサカでBoundary Breaksを買う
イサカでは以下のお店がおススメです。
アメリカのその他の地域でBoudary Breaksを買う
また、公式サイトのこちらで住所を入力すると過去6か月間のうちに取り扱ったレストランやワインショップを見つけることができます。また、公式サイトから購入可能です。
Boundary Breaksを日本で買う
ニューヨークワインを専門的に取り扱うGo-to wineさんで取り扱いがあるようです。現在はSold outとなっていましたが・・・
Boundary Breaksの宿泊施設
なし
ただし、セネカ湖周辺には多くのコンドやAirbnbやB&B,他のワイナリーの宿泊施設がある。

イライザのお友達がやっているAirbnbが凄く素敵なんです。
この辺りはもうロケーションが最高だし、静かで自然に囲まれて、とても贅沢な時間を過ごせるよ。ジェニーヴァやワトキンズグレンまで足を延ばして宿泊するのもお勧めだよ。
Boundary Breaks周辺レストラン・フード情報
フィンガーレイクス全体的に言えるんですが、湖の両端の街には結構フードがあるんですが (イサカやジェニーヴァ、ワトキンズグレンなど)湖の東西サイドにはあんまり多くないです。
また、大きいワイナリーは結構レストランなどがあるんですが、観光で有名だし、そこに集中するので混んでいることも多いです。

もし観光でお越しの際はフードの有無は要チェック!それに合わせてプランを立てるのがおススメです。
ルート414沿いのレストラン・フード (近隣)
- Lucky Hare (ブルワリー。併設のバーガーが美味しい)
- Stonecatcafe (ローカルレストラン)
- Dano’s (オーストリア料理)
- Ryan William Vineyard (ポストCOVIDにオープンしたワイナリーxレストラン。お肉も自前)
ワトキンズグレンWatkins Glenにあるレストラン・フード
ワトキンズグレンはShalestone Vineyardsから一番近い街になります。
小さい街だけどMain St沿いには結構たくさんフードがあります。DowntownからSeneca Lakeまで歩いてすぐで、遊覧船なども出ています。


フィンガーレイクスにワイン目的で観光でくるときにはジェニーヴァGenevaと並んで拠点となる街の一つ。イサカよりもさらに小さい街なので、ぎゅっと見どころが凝縮しているのも便利だよ。
車のレースで有名で、レースがあるときには信じられないほどとても混むので避けてね。ガラスで有名なコーニングCorningにも近いよ。
また、Downtownから歩いて10分弱のところにはWatkins Glen State Parkなどもあり、トレイルも楽しめます (シーズン中の特に土日はとても混みます!)。
- Nickel’s Pit BBQ (美味しくてリーズナブル!)
- Thai Elephants (本格?タイ料理でサービスもとてもいい)
- Graft (フィンガーレイクスのドリンクをたくさん取り扱い)
まとめ
- リースリングやグヴァーツなど、ニューヨークらしいワインを飲み比べるならここ
- グヴァーツトラミネは2023年のニューヨークワインコンペでベスト白ワイン賞を受賞
- セネカ湖に近く、多くの素晴らしい他のワイナリーやブルワリーが多いエリアで抜群のロケーション
- イサカから日帰りも可能だけど、是非ゆっくり宿泊してほしいエリア